はじめに
現在の最終処分場の残余年数は、約19年程度で、この間に対策を考える必要に迫られています。
ゴミを焼却する事により「無害化」「減容化」は出来ますが、10~20分の1程度にしか減容が出来ません。また煤塵・酸化硫黄等の
有害物質を大気中に放出していますので、環境への負担が大きいです。
私たちには、多くの子供たちに「健康な地球を残す」という義務があります。
ゴミを200分の1以下に減容する事。熱分解装置で大気汚染を限りなく「ゼロ」にする事が出来たらいかがでしょう!
弊社は、次世代のゴミ処理システムで社会貢献の一端を担いたいと考えております。
ご理解を深めていただく為、ご質問をQ&Aとしてまとめさせて頂ききました。 少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
※ 出来るだけ原文の状態でまとめていますが、分かりやすくする為に校正している内容もあります事、ご理解をお願いいたします。
※ 編集上、質問が重複している事があります事、ご容赦くださいませ。
Q&A(装置に関して)
Q1:磁気熱炉は他社にもあるが、それらの設備との違いが知りたい。
A1:機構的な事もありますが大きな違いは、マグパイロFは“焼却炉では無い事”です。
焼却炉ではありませんので、市町村によっては設置認可が必要ありません。
他社の設備はすべて“焼却炉”に分類されていますので、許認可が必須です。
機構的な部分では、マグパイロFは磁気を有効にいかす為、分解槽の外部に設置し循環エアーに印加している事です。
Q2:磁気熱分解がわからない
A2:燃焼(焼却炉)とは、物質の急激かつ継続的な酸化(化学)反応であり、酸素の存在が焼却現象をコントロールしています。
これに対し熱分解とは、酸素の供給されない条件下で加熱を行なった場合に起る、有機物の分解現象とされています。
マグパイロFは、外気を機内に取り込みませんので、焼却設備に分類されません。
Q3:所得している特許技術はどの部分ですか。
A3:磁気を応用した熱分解部分は、公開された技術のため特許の所得はできません。
マグパイロFは、炉内エアーを循環させると供に水中をエアレーションさせる事により、排気に含まれる化学物質を
除去する技術で特許を所得しています(海外7カ国特許申請中)
Q4:どの様な場所で使用されているのか。
A4:食品加工企業・食肉加工センター・畜産農家・養鶏場・水産加工企業・医療関連・介護施設・プラスチック排出企業
ゴム製品企業・トレセン・自治体・産業廃棄物企業等 etc
Q5:補助燃料は必要か。
A5:重油や灯油、ガスなどの二次燃料は必要ありません。
ヒーターも使用していませんが、送風ファンを駆動させる為の最低限の電気のみ必要です。
Q6:タールが発生すると聞いたが。
A6:処理時にタールが発生しますが、タールは、分解槽内部に付着して酸化を防ぎますので、装置の耐久性を維持する為に
役立っています。
余分なタールは、排煙フィルター部で排出されます。排出されたタールは、分解槽に戻して再処理をおこないますので、
外部に委託して処理をする必要がありません。
Q7:減容率はどの位。
A7:食品残渣物などは1/250程度に減容が可能ですが、無機物が含まれる場合は減容率が変わりますので、検証が
必要です。 ちなみに焼却の場合、減容率は1/10 ~ 1/20 程度です。
Q8:耐久年数20年以上と説明を受けたが・・・
A8:分解工程の段階でタールが発生します。タールは、分解槽の内壁に付着して鉄板を膜状に覆うため、内壁の損傷は
ほとんど有りません。ファン等の消耗品は発生しますが、装置本体の耐久は20年以上です。
ちなみに焼却炉の場合、ダイオキシン類特別設置法などで定められた高温処理をおこなう為、炉内は損傷が激しく
耐久性がありません。
Q9:循環エアーのフィルター部に使用されている水は、交換しなくても良いのか。
A9:フィルター部に使用されている水は徐々に酸性になりますので、約3ヶ月毎に苛性ソーダ(NaOH)等で中和するか
入れ替えが必要です。
Q10:フィルター部に使用された水を下水に排出しても良いか。
A10:中和後の水は問題が無いと思いますが、各地方公共団体により判断が異なりますので確認が必要です。
Q11:メンテナンスは必要か。
A11:駆動用/ファン用モーター類・オイルシール(3~6ヶ月/毎)・ベアリング(1年/毎)・水などが消耗品となります。
難しい作業ではありませんのでお客様での交換も可能ですが、ご面倒であれば年間保守契約も用意しております。
Q12:設置場所の情報が欲しい。
A12:検証後、設置に必要な基礎工事用の資料を提出いたします。お客様により設置位置が変わりますので、事前の
お打合せをさせてください。
Q&A(処理物に関して)
Q1:プラスチックのみの加工は可能か。
A1:プラスチックのみの加工も可能ですが、熱硬化性樹脂:ポリイミド樹脂(PI)に関しては、処理が難しいです。
Q2:排出される灰は、肥料になるか。
A2:プラスチック類を含まない堆肥や鶏糞、草や木を処理した後の灰にはカリ肥料としての効果と酸性土壌の中和作用が
望めるので畑などに散布しても問題は無いのが、プラスチック類を含む灰につきましては、産業廃棄物としての
処理をお勧めします。
Q3:金属類を含むプラスチック処理は可能か。可能の場合、金属はどうなるのか。
A3:金属が含まれるコネクタや医療廃棄物等の処理も問題ありません。
処理後の金属は、排出部から灰と供に酸化した状態で排出されます。
Q4:牛せき柱など、骨が混じっていても処理が可能なのか。
A4:問題なく処理が可能です。鳥獣駆除後の処理もそのままでの処理が出来ます。
Q5:間伐材、枝打ち材、根塊などが発生しているが、特に根塊の処理も可能か。
A5:間伐材、枝打ち材等の処理も可能ですが注意点があります。木材なので処理がし易いと思われますが、木材の場合、
そのままの状態で分解槽に投入すると隙間ができます。マグパイロFは、お香のように熱を伝えながら処理をおこないます
ので、処理物に空間があると熱が伝わらず処理が難しくなります。
対策としては、投入前に粉砕機等でチップ化して頂くか木くず等と一緒に投入をお願いしております。根塊については、
石を抱き込んでいる場合が多い為、投入前に割って頂き石を除去する必要があります。小さな石でしたら問題が無い
のですが、大きな石の場合、分解後の除去が大変です。
Q6:医療用廃棄物や使用済みオムツの処理ができると聞いているが。
A6:注射針などの金属類を除いて頂ければ処理が可能です。 実際、注射針などを含んでいても処理は可能なのですが、
滅菌されて酸化しているとはいえ、灰処理をおこなう時に危険ですので前処理をお願いしております。
使用済みオムツに関しましては、そのままの状態で処理が可能です。
Q7:畜産で発生する堆肥は、前処理が必要なのか。それともそのまま処理ができるのか。
A7:問題なく処理が可能です。 但し、屎尿が多く含まれる場合は、堆肥分を増やすかオガ屑等で水分調整をする場合も
あります。 鶏糞につきましては、そのままの状態で処理が可能です。
Q8:パッケージ状態のお豆腐の処理。
A8:スーパー等からの返品や荷崩れ品など、従来であればパッケージとお豆腐、水を分別して産廃業者に委託をされている
お客様が多いのですが、マグパイロFは、水の入ったパッケージの状態で処理が可能ですので、分別する必要がありません。
同時におからを処理できれば、効率の良い処理が可能です。
Q9:汚泥の処理をして欲しい。
A9:大変に申し訳ございません。内容により処理が可能かと思いますが、汚泥を入手できない為、検証ができません。
お手配をいただければ検証が可能ですので、ご検討をお願いいたします。
Q10:食肉加工用で輸入製品を包んでくるラップには油脂や血液が付着しているが、前処理が可能か。
A10:そのままの状態で処理が可能です。
Q11:タイヤの処理を考えている。
A11:処理は可能ですが、熱伝導を良くするために間接材を入れていただいた方が効率が良いです。間接材は、細かい状態の
有機物であれば、何でもかまいません。
Q12:処理が出来ない物はあるか。
A12:石・硝子・金属などの無機物は処理が出来ません。
Q&A(その他)
Q1:不具合が出た時の対応は?
A1:ご連絡後、48時間以内に対応をするようにしておりますが、状況により部品を揃える為の日数が掛かる場合もあります。
敏速な対応が出来るように改善をおこなっております。
Q2:導入を考えているが、どうすれば良いのか。
A2:出来ましたら、ご検討をされている廃棄物を工場(佐賀県)に送って頂き、立会の上でご検証する事をお勧めします。
離島等で持ち込みが難しい場合は、類似する材料を用意しますのでお申し付けくださいませ。
Q3:煙突は必要が無いと説明をされたが。
A3:吸気を一切おこなっておりませんので基本煙突は不要ですが、圧力調整の為、少量の排気を必要とする場合があります。
Q4:他社から、他の設備を紹介されたが?
A4:お客様がご納得される設備でしたらお勧めをします。
ご理解を得たいのは、磁気熱式分解炉は数社ありますが、焼却炉の分類に属さないのはマグパイロFだけです。
Q5:投入方法等で必要な付帯設備が発生した時の対応が出来るのか。
A5:設置位置もそうですが、お客様により投入方法に垂直コンベヤやクレーンなど、様々な仕様があります。
本装置に関する設備に関しましては、全てまとめる事が可能です。 装置に関しましてもお客様がより良くご使用
頂けるように仕様(投入口等)を変更する事も可能です。 お打合せ時、ご要望をお申し付けくださいませ。
Q6:実際に使用されている場所での見学は可能か。
A6:現在は、納入先に直接問合せをするお客様もあり、納入先の公開はおこなっておりませんが、今後、ご協力を頂ける
お客様があれば、HP等で公開をするのでは無く、個別にご協力を得たいと考えております。
ご協力を得られるお客様につきましては、費用面で考慮させて頂きます。 詳細は、お申し付けくださいませ。
Q7:何処に行けば実機の見学ができるのか。
A7:検証実験も含め、佐賀県の本社工場となります。
Q8:設置に関する書類関係は協力してもらえるのか。
A8:必要書類をご相談ください。 協力をさせて頂きます。
Q9:新しい開発設備なのか。
A9:基本となる開発は、数十年掛けておこなってきました。その間、各種の設備を開発してきました。マグパイロFは、
その技術の集大成です。引き続きより良い設備の開発を進めますが、根本となる技術はマグパイロFとなります。
展開に時間が掛かったのは“環境省の焼却炉に属さない設備“との判断を待っていたからです。
ご参照を頂きましてありがとうございます。 他のご質問点などがございましたら、お問合せをお願いいたします。